ペンライトの海に溺れていたい

SexyZone(仮)を愛するブログにします。

SexyZoneに会えた最後の日

20231226日、私は東京ドームにいた。

 

皆さま、年末いかがお過ごしですか。

私は東京ドームにいました。

東京ドームを後にして、有り余る思いの行き場が140文字ではとうてい追いつかないので、blogを立ち上げることとしました。

ので、徒然なるままに書き記します。まとまりがないことは目を瞑ってください。

 

以下、ドームのことをサッサと読みたい方は読み飛ばしてください。

まず私の自己紹介をさせて下さい。

私は13年ものの熟成オタク。2009年大学受験の年、1231日の大晦日に紅白初登場の嵐にノック・ダウンされてから、この世界に魅了された者です。(詳しい経緯は気が向いたら投稿します。)

その後、紆余曲折あり、NEWS関ジャニをフラフラ経由した後、SexyZoneに辿り着きました。

忘れもしないPAGES 330日大阪公演、現場で菊池風磨さんに落とされてから、いちおう、担当という概念には菊池風磨さんを当てはめております。故に、以下の文章が菊池風磨さんならびに所謂"ふまけん"中心であることをご了承ください。

 

話を戻します。

20231226日。私は東京ドームにいた。

SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 Chapter Ⅱ in DOME FINAL

ご縁に恵まれ、122日の福岡初日公演から参加していた私は、ずっとこの日が来ることを恐れていた。それは、この上なく楽しいSexyZoneのドームツアーが終わることはもちろん、SexyZoneの名前が変わる前の、最後のコンサートであったからだ。名前が変わる発表があってから今日まで、心の整理がついていなかった。SexyZoneという名前が新しい仕事を邪魔するゆえに、変更することを決意したSexyZone。その決意は理解できるし、5人が話し合って決めたことに異論もなにもないが、えもいえぬ寂しさがあった。

 

1226日、快晴。風はちょっと冷たいけど陽射しが勝る日。

開場前に、同行者である風磨担のお友だちのありがたい提案で、風磨さんとSexyZoneが辿った場所を巡ることとなった。

と、まず昼食に、マリウスと縁のある蕎麦屋さんに来店。座席に座りスマホを開けた途端、マリウスのInstagramストーリーで、彼が日本に来たことを知る。

まさか、と。そんな私たちに都合のいいことがあってたまるかと思いました。期待してしまう自分と、そんな自分いやな自分がいました。マリウス、来なくても良いんだよ、そのまま神戸へ向かったっていい、SexyZoneのファンが喜ぶからって、君は自分の道を進んでいるんだから、と。これは後に杞憂で彼の覚悟を軽んじた考えだとマリウスに謝罪したい気持ちですけど、そのときはそんな複雑な心の中にいました。

もう、呑むしかない。

結局友だちを巻き込んで、昼間から日本酒を嗜み、美味しいせいろ蕎麦をいただきました。

 

店を出て、日生劇場、帝国劇場、東京国際フォーラムを徒歩で巡りました。3つとも、歩いていけちゃう距離なんだね。帝国劇場以外は、名前しか知らない場所。

しかし、ド都会。いずれもド都会にある、どデカく重厚な建物だった。幼い彼らが、どんな思いでこの建物を見上げ、中に入って行ったのだろうか、と思いを馳せました。

 

水道橋駅に帰還。

かつてソロコンが行われたという(未満の時なので知識でしか知らない)東京ドームシティーの横を通り、東京ドームに向かいます。

なんの運命か、入場は22ゲート。東京ドームのド正面に位置するゲートだ。ちょうど見上げれば、真上に緑のTOKYO DOMEの文字が見える。

SexyZoneSexyZoneとして肉眼で最後の姿を見せてくれるこんな日に、22ゲートから入ることができるなんて自分で取ったチケットではないので、同行させていただいたお友だちにただただ感謝します。

ゲート前は、もちろん、人、人、人。人でごった返しています。団扇やちょっこりと写真を撮ったり、友だちと会えてはしゃいでいたり。みんな文字通り、色めき立っています。気合の入ったおしゃれの人、サンタ帽の人もいました(中島さんがしれっと「クリスマスはもう終わったよ?」とか言わないか杞憂しました)。色々なコンサートに行きましたが、ライブ前のこの空気、この空間が私の大好きです。

人混みを掻き分け、なんとか22ゲートからin

 

お席はバクステ側スタンド1階。全体がきれいに見える席で大興奮。

画面にオレンジの文字で映し出されるサプライズ演出のお知らせが出ていて、友と何度もタイミングを確認。セットを眺めながらおしゃべりしていたら、あっという間に開演時間18時に。

 

会場の音楽が段々と大きくなり、期待のざわめきもどんどん増えていく。

照明が落とされ、世界は一面のペンライトの海に。どんなときでもこの光景は息を呑む。

SexyZoneを召喚するつもりで必死でペンライトを振り、OP映像が始まる。

OP映像ね。何度見ても最高。全員大トロ。

勝利、聡、風磨、健人の順で各自ムービーが流れる。全員が個性剥き出し特濃仕様でメインディッシュであることをしっかりと教えてくれる神映像だ。

映像では、アリーナツアーと同様に、全員が何かから逃れていて、4人一同に会する。アリーナと違うのは、最後が全員で朝日を眺める光景となっているところだ。アリーナツアーの本編ラストの曲、Sad worldの歌詞 "朝日を見るため 走るwith u." とあるように、アリーナの続きとなっているのかもしれない。

ビンの蓋が空を飛んでいく。この蓋が落ちていく先にSexyZoneが現れる、というロマンチックな仕上がりだ。

 

1曲目は人生遊戯。会場のボルテージは一気に爆上がりただ。SexyZoneの名を冠したラストシングルはスーパーアッパーチューン。

菊池さんの痺れるRAPもめちゃくちゃ気迫満点。

 

Try this one more timeで楽しー!になってから各メンバー挨拶。

風磨さんに「SexyZone、これで終わっちまうんだぞ!」(不正確かも)と叫ばれてイヤー!!!!!!となる。もう泣きそう。

 

大好きなのは、やっぱり君にHITOMEBOREコーナー。

メンバーがキャバクラのボーイに扮し、ダンサーさん()がキャバ嬢姿となり華麗に舞う。

PAGESのチクチクハートとかポプステのまっすぐのススメ!とか、設定濃いめのミュージカルコーナー、大好き。今回も最高で早く円盤化して欲しい。

オーラスは渾身の「好きなんだよッ、本気(マジ)で!!!」

最後の勝利さんの「トォキョォードームにお集まりのォ!可愛い可愛いお姫様がたにィ!!シャンパンぃいただきましたァァ!!ありがとぉござぃまァァァアすッ!!!」からの巨大シャンパン抜栓が面白すぎる。景気がいい。正月に観たい。

 

問題作の「好きすぎて」コール。これは言わずと知れた最高コーナーなのであえて割愛。読むより見よ。

 

菊池風磨ソロ My World

気迫がすごかった………。一面紫になった会場が全力の縦ノリ。

"二兎追い二兎得る、だっけ?"がまさに今の風磨さん。芸能界の大谷翔平だよ。

曲終わり、風磨さんと健人さんがグラスを合わせるタイム。これまでと異なり、王者椅子から立って待ち構えるシルエットにざわめく会場。冷静に考えたら単に立ってるだけなんだけど、その"今日は立って待ち構えよう"という意思に沸いた。

 

メンバーが順に登場する。

勝利はトランプゲームに途中勝ちを奪いとる、ピアノが美しい健人さん、英語詞RAP冴え渡る風磨さん、息を呑む鋭いダンスで場を制す聡さん。

本音と建前。

 

センターステージからバクステまで伸びる赤いレッドカーペットが現れ、4人が颯爽と歩いていく。

初日、これに度肝を抜かれた。

通常なら、演出でバクステに移動するにしてもお手振り曲をかませながら移動するのが常套手段だと思うが、ただ移動する姿だけで魅せた。

本音と建前のMVを現しているのだろうと思った。ステージに上がるまでを描いたMVである。

 

purple rainでステージが始まるんだ

その後のSexyZoneメドレーは、昨年と同様の"脳が混乱する"マッシュアップ形式。

このメドレーの選曲、私がしたんか?というくらい私の好きな曲しかなかった。各時代のキャッチー詰め合わせ。

ぶつかっちゃうよ

恋がはじまるよーー!!!で私大歓喜、思い出のPAGES、葬式でかけてほしい曲No.1

まさかのダンケシェンで大熱狂。しっかり振り付きで歌う風磨さんを今回も確認このときマリウスの目の前で踊ってたなんて、ネ

私の大好きなMoney  Money、クレーンからメンバーが札束をばら撒いてくれるという死ぬ前に一度はみたい光景No.1。今回、札を拾える席に入りたい入りたいと思っていたけど、結局当たらず。みんな自担が捨てた札を拾うのは夢でしょうが……。いつかシンメのHoney Honey(勝手に認定)とセットでやってくれ菊池 P

ワィワィHaワィ、最後まで特に説明なく定番曲の顔してメドレーにいました。

メドレー、最初と最後にforever goldでサンドされているため、ワィワィHaワィも永遠にされてしまいました、

 

最後に、メンバーそれぞれからの挨拶。

中島さん挨拶で「勝利と出会って聡ちゃんと出会ってマリウスと出会って……………風磨と出会って」

勝利とのとこはメンバーを想う愛おしげな顔で笑みを湛えていたのに、だんだんと笑顔が消えて、風磨のとこは苦しげに目をグッとさせ、なんとか言葉を紡いだ、という感じで。

あの数拍の沈黙の間に、私たちが知ることのない2人だけの数多の記憶が、中島さんの目には映っていたんだろうな、などと。表情の移り変わりがとても美しかったのでどうか映像化してください。

会場は、大声援というより、大嗚咽。周囲そこらじゅうから嗚咽。決壊寸前のダムのような、ものすごい空気だった。

 

風磨さん「永遠はないのかもしれない。永遠なんてきっとないんだけど、永遠を信じられる僕たちでありたい。」

 

最後の曲は、timeless。5人で最後に作った大切な曲。

イントロとともに、会場中の55千のペンライトがオレンジに変わる。

歌い出しが歌えず、泣き崩れた聡ちゃん。彼の代わりに歌う風磨さん。他3人も耐えるような顔で歌う。

 

間奏でサプライズ映像が差し込まれる。過去のライブの"We are SexyZone"をまとめた映像。過去映像で見覚えのあるそれらの最後に、見覚えのない5人のWe  are sexyZoneに上がる歓声。

その後立て続けに、たくさんのスタッフさんたちの"We are SexyZone"が流れ、最後に

 

You are beautiful, you are beautifulに合わせ観客一人ひとりを指差す風磨さん。

timelessのラストで映し出された菊池風磨さんの眼差し、見た?とんでもない迫力だった。

目元を赤くして、睨みつけるような強い眼差し。

口は引き結んで。

"SexyZoneとして最後にtimelessを歌い上げた場面でぜったいに涙を見せたくない"という強い思いなのか、たくさんの大切な人たちの思いを背負って前を見続けてやるという誓いの表情なのか、わからないけど。

4人の姿は消え、ドット絵のアニメーションED

これまでのツアーセットを5人が歩んでいく。

天井に映し出されたChapterⅡの文字が、中央の瓶蓋のオブジェに収まる。

 

映像が終わると共に湧き上がる、歴の浅い私が聞いた中でいちばん大きなSexyZoneコール。

アンコールの、RUN

阿鼻叫喚。

これを読んでいる方はほぼご存知だとは思いますが、SexyZoneの曲には風磨さん健人さんが背中合わせをするものが複数あります。二宮和也大先生の言葉を借りるなら「きくけんのやつ(ふまけんのやつ)」。

いまやSexyZoneのアンセムとなったRUNもその一つで、2人のお約束の背中合わせがあります。

ところが、今回。

「「感じてるんだろ?感じてなきゃダメ 痛みに気づかないふりをするな」」

え??

中合わせが終わらない。終わらない。

中島さんが、ぐぃいいーーーーっと体重をかけているのが見てわかる。え?え?という顔で何度か相方をチラ見する風磨さん、照れたように笑い、見てよこの人がさやめないんだわ、というように相方を指さし、ずっとくしゃくしゃの笑顔。健人さんの頭が風磨さんの肩にめり込むめり込む、肩に完全に乗せる。

わぁぁあうぅわぁぁぁああああ!?ぅォォォおおおおおおおおおあああああ!!!と雪だるま式にデカくなるオタクの叫び。

仰け反りながら見たその光景に、私の頭の中の冷静な部分は思いました。

いつもの"ふまけんどーぞ"だけじゃない。

日頃からふまけん2人の"ふまけん"に価値を見出す"ふまけん"自意識の高さを愛していますが、今回はオタクに提供する"ふまけん"じゃなかった。

これは、ふたりのコミニュケーションなんだ。言葉じゃない、もちろん言葉が必要な場面もあったけど、今このときは、背中を預けることが、ふたりの最大限の思いの伝え方なんだ、と。

いつも通りのタイミングで相手が離れてしまえば、簡単にバランスを崩して後ろへ倒れてしまうのに。そんなことは有り得ないと確信し、パズルのピースのようにぴたりとハマるそのからだで、体温で、今このときの言葉にならない想いを伝える。それが伝わっていると、解る。

そんなただ1人の人に、この地球上でどれだけの人が出会えているのか?

中合わせは曲の最後を歌い切るまで続きました。

そして、最後の"We are SexyZone"

きっとあの会場にいた55千5人はだれも最後にしたくない気持ちがあった。みんなSexyZoneとの別れを惜しんでいた。やったら終わってしまうという躊躇いと、それでも名前を呼びたい気持ちが強かった。

 

これまで聞いたことないくらい揃ったSexyZoneコールで叶えた、ダブルアンコール。

風磨さんが「マリウスきてます!」の声に今日いちばんのどよめき。

風磨さんが指差す先は、私たちの真上のバルコニー席で。見上げると、上裏から大きな手がにゅっと現れ、ふりふりしてるのが見えた。

センター映し出されるマリウスの姿に、大歓声が巻き起こる。緑のキャップを被ったマリウスは、驚いたような、照れたような表情で、しきりに手を振って、頬杖をついたりして、姿を見せてくれました。

風磨さん「マリウスの声聞かせてよ。マイクとか渡してないけどさ」

なに言う!?なに言ってくれる!?と思ったら、

Weare!」の貼った声がはっきりと響き渡る。何度も聞いた柔らかな声で。

笑顔が溢れて「SexyZone!」と叫んだ。

一緒なんだと思った。

一言をと言われて、マリウスが伝えたいことって、それなんだ。

 

メンバーが選んだ曲は『フィルター越しに見た空の青』。

2番は4人向かい合って歌い上げる。

Stay togetherの歌詞で、お互いを差し合う4人。最後に4人で肩を組み合ったんだけど、ぱっと勝利さんが顔を上げて、はにかんでバルコニーを----マリウスがいる方を指さした。それを道標に、聡さん、健人さん、風磨さんも笑顔で見上げ、指差す。上を見上げると、同じように4人を指差す手がみえて。

確実にあのとき、あの空間には光が舞ってた。

目が眩む心地がした。

こんな美しいことが、あるのか。

こんなに人は美しくいれるのか。

人生で何度か訪れるかもわからない、忘れたくない光景だった。

 

22ゲートから東京ドームの外へ出た。

退場時吹き飛ばされることで有名な東京ドームの回転扉だが、今回の22ゲートでは経験と異なり、優しく背中をおされたような感覚だった。

胸があったかくて、いっぱいで、無敵だと思えた。

別にね、コンサートに行かなくても、生きていける。

食事をし、睡眠をとり、働いてお金をもらう。でも、それ以外のことに心を燃やしていたいんだ。そう改めて思った。

 

翌日、東京ドームホテルをチェックアウトした。外に出ると、快晴だった。

もう一度ドームを見たくて、キャリーを転がし、エスカレーターを上がって少し高いところから東京ドームを見上げた。

丸くふかふかな見慣れたフォルム。かつてマリウスが、みんなの目標としてパラデル漫画で描いた建物だ。

そんなドームを見て、思った。

今日はSexyZone()の元日なのかも、と。

 

みなさん、あけましておめでとうございます。